2023年10月24日

ガスコンロの片方だけ火が付かない!トラブルや対処法について詳しく紹介

長年使っているガスコンロの火が付きにくいという経験がある方は多いようです。ほとんどのガスコンロは2口あるタイプ、使用頻度も異なり、片方だけが劣化することはあります。ガスコンロは個々のケースで異なりますが、早ければ3年~5年で寿命が来るともいわれています。火が付きにくい、火が付かないなどの不調があっても不思議ではありません。今回は、ガスコンロの片方だけ火が付かないケースについて、詳しく紹介します。

1.ガスコンロの片方だけ火が付かなくなる原因

ガスコンロに火が付かなくなる原因を紹介する前に、ガスコンロのガスがどのようにして燃えるのか紹介します。

1-1.ガスコンロの仕組み

ガスコンロに使われている、ガスが燃焼する部分がガスバーナーです。ガスバーナーは、燃料のガスを燃焼させるために必要となる空気を取り込み、ガスと混合して混合気を作ります。その混合気を燃焼させ、調理などに使用するのです。ガスバーナーの開口部は、多数個の孔(バーナー孔)があり、燃焼時には各開口部に円錐形の火炎が定着し、燃焼していることがわかります。このような仕組みでガスがガスコンで燃焼するのです。

1-2.ガスの着火は2方式

ガスコンロの点火方式は2通タイプあります。ツマミを回転させる回転式と、ボタンを押すプッシュ式です。回転式の着火方式には、電池を使うタイプと、圧電式の2通りがあります。電池式はパチパチと音が連続して、圧電式はパチンと1回だけです、電池を使うガスコンロに火をつけるときは、ツマミを回してパチパチと音がして発火し、バーナー孔から噴き出した混合気(ガス)に火が付いて燃えるのです。

1-3.「ガスコンロ」と「ガスレンジ」の違い

家庭で使用するガスコンロとガスレンジは違いがあります。ガスコンロは、ガスを燃料とするコンロになります。一方で、ガスレンジは、ガスコンロだけでなく、グリルやオーブンなども組み合わさった調理台という意味があるのです。

2.ガスコンロの火が付かなくなる主な原因

片方のガスコンロの火が付かなくなるケースはいろいろありますが、主な原因として以下の4点が考えられます。

2-1.電池の消耗

ガスコンロが着火しない原因としてよく見られる原因が、電池の消耗です。電池の消耗の場合は片方のガスコンロだけでなく、両方のガスコンロに火が付かなくなります。現在、ほとんどの複数口のガスコンロは電池で着火します。そのため、ガスコンロを使用すれば、確実に電池は消耗していき、電池の交換が必要になるのです。

2-2.「水」が原因して火が付かない

ガスコンロの点火部分の点火プラグなどが水で濡れると、点火しなくなります。点火前に底が濡れている鍋やフライパンをコンロにかけて、水が垂れて点火プラグなどを濡らすと点火しなくなります。このケースでは水で濡れた側の片方のコンロだけが、着火しなくなるのです。また、コンロを水で掃除した後に火が付かなくなったら、掃除のときの水が原因している可能性が高いといえます。このケースでも、コンロの片方だけ火が付かなくなります。

水で濡れた場合の対策として、点火ノズルや炎が出てくる黒い丸い部分にあたるバーナーキャップなどを、乾いた布でしっかり拭きましょう。さらに、温度センサー付きのガスコンロは、センサーが濡れていると、火が付かないケースもあります。センサー部分も乾いた布でしっかり拭きましょう。

2-3.バーナーキャップのズレ

ガスコンロの中央にある丸い環状の部分がバーナーキャップです。燃焼する火が出る部分です。このバーナーキャップは取り外しができます。そのため、ズレていることがあるのです。バーナーキャップがズレているとうまく火が付かないこともあります。

2-4.ガスの大元が止まる

最近のガスメーターには、ガス遮断機能が付いたタイプも多くあります。このタイプのガスメーターは、地震・ガス機器の消し忘れ・多量のガス漏れ・ガス機器の長時間使用により、ガスの供給を自動的に遮断するのです。とくに、ガス機器の長時間使用でガスの供給が大元からストップされ、ガスコンロが点火しないケースもあります。その場合は、ガスメーターの復帰手順に従って操作し、回復してください。

3.ガスコンロに火が付かないときのチェック法

2章でガスコンロの片方だけ火が付かない原因を紹介しました。その点を踏まえたうえで、ガスコンロの片方だけに火が付かない場合の、以下のような簡単なチェック方法を試してみましょう。なお、チェックときはガスコンロだけに、火がともなうので十分に気をつけて実施してください。

3-1.点火プラグから火花が飛んでいるか

バーナーキャップから噴出するガスに火をつけるための点火プラグから、火花が飛んでいるかどうか確認しましょう。ガスが出ていても着火しなければガスコンロに火が付きません。着火のための点火プラグが正しく稼働しているかの確認です。

3-2.バーナーキャップのズレと濡れ

コンロの中央部分のバーナーキャップがズレていると、火が付かないことを紹介しました。バーナーキャップは取り外しができるのです。バーナーキャップを取り外し、濡れていないか確認し、軽く掃除してズレないように注意してセットしましょう。

3-3.レンジすべてが付かない場合は電池の入替

片方のガスコンロだけでなく、もう一方のコンロやグリルまで、火が付かないときは電池切れを疑ってみましょう。電池を入れ替えると着火することがよくあります。ガスコンロは毎日使用するので、電池は確実に消耗しているのです。

4.ガスコンロの手入れ

ガスコンロは毎日使用するのでしっかり手入れをして、清潔さを保つことで、長い間、気持ちよく快調に使い続けられます。ガスコンロの上部の部品は取り外し可能です。取り外しができるのは、具体的には五徳・バーナーキャップ・排気口カバー・後部カバーです。定期的に取り外して掃除しましょう。

4-1.バーナーキャップの手入れ

不完全燃焼や点火不良の原因になるバーナーキャップの詰まりを避けるため、定期的にバーナーキャップの汚れ確認が必要です。手入れするときは、裏返して炎口の部分が目詰まりをしていないかチェックしましょう。汚れがあれば歯ブラシで落とし、頑固な汚れは専用の「ガスレンジブラシ」で取り除きます。バーナーキャップの上部は洗剤を含ませた布で汚れを拭き取り、乾いた布で水分を拭き取りましょう。

4-2.天板の手入れ

天板は使い終わったらできるだけ速やかに、布かスポンジでサッと水拭きするだけで、汚れが取れきれいになります。さらに、から拭きで仕上げれば錆の防止も期待できます。

4-3.五徳の手入れ

五徳は取り外して、中性洗剤やクリームクレンザーをつけて、汚れを拭き取りましょう。きれいになったら、洗剤をお湯で流し、水気を吹いておくと長もちします。汚れがひどい場合は月1回程度、大鍋に五徳を入れ、10分以上火にかけ、汚れが浮き出たら火を止めます。冷めてからスポンジで汚れをこすり落とすと、きれいになるのです。

4-4.安全装置・点火プラグの手入れ

安全装置と点火プラグの軽い汚れは、柔らかい布で拭き取ります。ひどい汚れは柔らかい歯ブラシなどで手入れしてください。なお、手入れ方法は各メーカーのガスコンロによって異なるので、事前に取扱説明書をよく読み、正しい手順で行いましょう。

5.まとめ

片方のガスコンロの火が突然付かなくなって、困った経験がある方は多くいます。紹介した通り、ガスコンロの片方だけ付かなくなる原因はいくつかあり、チェックしてそれぞれに合った対処法で解決し、それでも火が付かないときは業者さんに修理を依頼しましょう。

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